宮城県岩沼市の海岸で、保育士の女性が殺害された事件で、仙台地検は６日、２１歳の知人の男を殺人などの罪で起訴しました。

　殺人と死体遺棄、銃刀法違反の罪で起訴されたのは、岩沼市土ケ崎の無職、佐藤蓮真被告（２１）です。

　佐藤被告は、４月１２日夜、岩沼市の海岸の防波堤の上で、保育士の行仕由佳さん（当時３５歳）の胸などをペティナイフで数回突き刺し殺害した罪と行仕さんの遺体を波消しブロックまで移動させ、遺棄した罪などに問われています。

　ペティナイフは刃渡り１２．５センチで、佐藤被告は行仕さんを殺害後、ひきずって運んだということです。

　佐藤被告は、犯行後、自宅近くの公園で、行仕さん名義の通帳が入ったバッグや凶器とみられる血の付いた刃物を捨てたとみられています。

　佐藤被告は逮捕当時、「行仕さんに誘われて海に行ったが、殺害していない」と否認していましたが、数日前から一転、「殺害も死体遺棄も自分がやった」と供述しているということです。

　佐藤被告は、友人や消費者金融から借金を重ね、自宅には督促状も届いていました。

　佐藤被告は、「行仕さんからも複数回借金していたが、すべて返済した」などと供述しているということです。