首都圏と札幌を結ぶ豪華寝台特急として25年余り愛されたカシオペアが寝台列車として最後の運行日を迎え、多くのファンに見送られながら仙台駅を出発しました。
30日午前、JR仙台駅にはカシオペアを見送ろうと多くのファンが訪れました。
カシオペアは、上野駅と札幌駅を結ぶ寝台特急として1999年7月にデビューしました。
北海道新幹線の開業で2016年には定期運行を終了し、その後はツアー専用列車として運行してきました。
15年ほど前に家族と乗ったことがあるという男性は、特別な思いで乗車すると言います。
「何とかして最後はと思って。運命的に今回乗るのが2号車の部屋なんですが、当時小学生の頃に乗ったことがある同じ部屋で大変感慨深く、当時の思い出も振り返りながら楽しい旅ができればなと」
カシオペアの今後の活用は、検討中ということです。
一方で29日午前、仙台市宮城野区の仙台車両センターに人が立ち入り、東北線の上下線2本が運転を見合わせました。
当時、車両センターにはカシオペアが停車していて、JR東日本によると何者かが撮影目的で侵入した可能性もあるということです。