広島県出身で自身も被爆2世であるバレリーナの森下洋子さんが「戦後80年」に際し会見を行い、「核は絶対にいけない」と訴えました。

バレリーナ 森下洋子さん 「核は絶対にいけないことで、間違ってもあれはあってはならないことだという強い信念を常に持っております」

 1945年、アメリカ軍により広島に原爆が投下され、森下さんの祖母と母は被爆しました。

 終戦から3年後に生まれた森下さんは被爆2世です。

森下洋子さん 「喜びや幸せは原爆からは起きてこない。人間というのは、もっともっと美しいものを美しいと思ったり、人を愛するという喜びを感じたり、そうしていったら戦争というのは、なくなっていくと私は信じております」

 戦後80年の今、森下さんは核兵器の怖さや戦争のない世の中になるように「バレエを通して平和を伝えたい」と訴えました。

森下洋子さん 「原爆というものが落ちた地で生まれた人間だからこそ、(平和への)強い意思を持った人間として、これからも踊り続けていきたい」