国税庁は、前仙台国税局長にパワーハラスメントに当たる行為があったとして、減給の懲戒処分としました。

 19日付で減給の懲戒処分を受けたのは、前仙台国税局長の馬場健氏です。

 国税庁によりますと、馬場氏は、仙台国税局長だった2025年7月、複数の部下に対して、不適当な言動を繰り返すといったパワーハラスメントを行い、精神的な苦痛を与え、職場環境を著しく悪化させたということです。

 馬場氏をめぐっては、2025年7月に、仙台国税局長に着任しましたが、着任から3週間余りの7月28日付で長官官房付となり、事実上の更迭とみられていました。

 その後、庁内で調査を行った結果、該当の行為が認められたため、処分に至ったということです。

 仙台国税局は、東北6県を管轄し、局長は組織のトップにあたります。

 仙台国税局は、「幹部職員としてあるまじき行為であるとともに、国民の皆さまの信頼を損なうものであり、深くお詫びいたします。各種ハラスメント防止の徹底を図るとともに、再発防止と綱紀の厳正な保持の徹底を図っていく所存です」とコメントしています。

 なお、新しい局長には、10月1日付で国税不服審判所次長の谷口眞司氏が着任するということです。