宮城県の栗原市議会の傍聴席で、議長からの退席の命令に従わず居座り続けたとして、70代の男が現行犯逮捕されました。

 建造物不退去の疑いで逮捕されたのは栗原市鶯沢南郷町田の無職、千葉利継容疑者(77)です。

 警察によりますと千葉容疑者は22日午前11時ごろ、栗原市議会の傍聴席でハンチング帽を脱帽をせず、議長から退席の命令を再三にわたり受けながら正当な理由がないのに40分近く居座り続けた疑いが持たれています。

 栗原市議会では傍聴規則で帽子やコート、マフラーなどの着用を禁止しています。

 市議会の尾形議長によりますと、脱帽退席を求められた千葉容疑者は「民主的なルールではない。傍聴人の権利を尊重すべき」などと大きな声で威嚇したということです。

 栗原市議会尾形勝通議長「傍聴人に退場してもらう対応は非常に心苦しかったが、それよりも栗原市議会の尊厳を守らなくてはならない。警察が入る事態になった事は、非常に遺憾な事ですし非常に残念な事と思ってます」

 調べに対し千葉容疑者は容疑を否認していて、警察は詳しい動機を調べています。