宮城県栗原市でキノコ採りをしていた女性がクマに襲われ死亡した現場の近くで、新たにクマ1頭が捕獲されました。

 3日、栗原市の山でキノコ採りをしていた志水春江さん(75)がクマに襲われ死亡しました。

 一緒に山に入った70代女性も行方が分からなくなっていて、警察が9日もドローンなどで捜索しています。

 地元猟友会は現場周辺に箱わなを2基設置していて、9日午前に新たにクマ1頭が捕獲されました。

 体長は、60センチほどの子グマで志水さんを襲ったクマとは別の個体とみられています。

 6日にも体長70センチほどの子グマが捕獲されていて、周辺ではこれまでに2頭が捕獲されています。

 栗原市は、現場周辺には立ち入らないよう呼び掛けています。

 また、4日に大崎市鳴子温泉鬼首で庭で農作業の後に自宅へ戻ろうとした70代女性がクマに襲われました。

 女性の夫「ナスを収穫して器を持って、やられたんだね。血まみれになってバスタオルで押さえて。血まみれでズボンもシャツも」 女性は顔や腹を引っかかれて大けがをして、病院に搬送されました。

 このため市が周辺にわなを設置したところ、8日にクマ1頭がかかっていたということです。

 体長1.3メートルの成獣で、その場で駆除されました。

 大崎市は、女性を襲ったクマとは別の個体の可能性もあるとして、引き続きわなを設置して警戒しています。