ガザ地区での戦闘を巡って、イスラエルとイスラム組織ハマスが和平案の「第1段階」に合意しました。

■実現すれば1月以来の停戦合意

 路上で喜びを爆発させるガザ地区の人々。喜びの声はイスラエルでも。

人質の家族 「息子が帰ってきます。お母さんが待っています。息ができないほど感激しています」

 ガザ地区の戦闘終結に向けた和平案について、イスラエルとハマスは9日、第一段階として停戦を実施し、人質の解放などに合意しました。実現すれば、今年1月以来の停戦合意となります。

 トランプ大統領も今回の合意を歓迎しました。

トランプ大統領(SNSから) 「イスラエルとハマスが和平計画の第一段階に署名したことを発表できることを非常に誇りに思います」

 発表の直前の8日には、会合の途中でルビオ国務長官がトランプ大統領に手書きのメモを渡し、そっと耳打ちする場面もありました。

トランプ大統領 「国務長官からメモを受け取りました。中東での合意が間近に迫っているそうです」

 トランプ大統領が提案した20項目の和平案の発表から、わずか10日ほどでの合意。事態は大きく前へ進みました。

■ガザ地区で避難続ける女性「ただ家に帰りたい」

 ガザ地区を巡る和平案に、イスラエルとハマスの双方が合意しました。

 イスラエルのネタニヤフ首相は「イスラエルにとって偉大な日です。神の助けを借りて、共にすべての目標を達成し、近隣諸国との平和を拡大し続けます」とSNSに投稿しました。

 イスラエルメディアは9日、ハマスが人質の解放に向けた準備のため医療支援のある場所に人質の移送を始めたと伝えました。

 ANNは、今もガザ地区の中部で家族と避難を続ける女性に話を聞きました。

避難を続けるアマル・アブ・アッシさん(28) 「(合意を聞いて)私たちは幸せでした。子どもたちは興奮して跳ね回っていました。たとえがれきであっても、ただ家に帰りたいです」

 トランプ大統領は11日の夜以降、イスラエルを訪問し、空港での式典に出席した後、イスラエルの国会で演説する予定です。

(「グッド!モーニング」2025年10月10日放送分より)