クマの人里への出没が相次ぐ中、宮城県加美町では農業高校の生徒がクマを引き寄せる要因とされている放置された柿の実を収穫しました。

 加美町では10月、13日までに29件のクマの目撃情報が寄せられています。

 13日には住宅の敷地に侵入し、庭でクルミの実を食べる親子グマの様子が撮影されました。

 人里にクマが現れる原因の1つが、住宅の庭などに植えられ放置された果樹の実とされています。

 14日、加美農業高校農業機械科の生徒9人と町の職員が、クマを寄せ付けないよう剪定ばさみを使って集落内の木になった柿の実を収穫していきました。

 加美農業高校では5年前から授業の一環で

地域と連携したクマやイノシシの対策を展開していて、14日に収穫した柿は加工して商品化するなど活用法を探るということです。

 住民「ありがたいことですよね年齢も年齢ですのでね、上に登るのも落ちたら大変ですから助かっております」

 生徒「ここの地域は鳥獣害の被害とかがとても多いので、私たちの力で役に立てることがあれば何でもやりたいと思ってます」

 加美町は今後も高校と連携した獣害対策を続けて、要望があれば各家庭の庭の木の伐採などにも対応したいということです。