冬眠を前にクマの動きが活発化していて、クルミやハチミツなどが、クマに食い荒らされる被害が、宮城県内各地で相次いでいます。
13日午前2時すぎ。カメラの前をゆっくりと動く、親子とみられる2頭のクマ。
次の瞬間、何かをかみ砕く音が。
クマが出没したのは、宮城県加美町南小路の、山沿いにある住宅の敷地内。
周辺にはクルミの殻などが、至る所に落ちていました。
足下のクルミを食べ尽くしたクマは、木製の机に移動。
そして、机の上に並んだご馳走を食べつくします。
映像を確認した住人が通報し、町は、周辺に箱わなを設置しました。
一方、2日続けてクマの被害が出た地区もあります。
12日、仙台市泉区福岡の住宅で、納屋に置いてあるコメの保冷庫が壊され、中にあったコメが食い荒らされました。
住民「バリバリと音がし、そこからのぞいたら黒いものがいてクマだなと思った」
一夜明けた13日。そこからわずか50mほど離れた住宅でもクマの被害が。
午前5時半ごろ、仙台市泉区福岡の住宅に設置されたミツバチの巣箱が、クマに荒らされているのを住人が見つけました。
隙間なく入っていたはずのハチの巣は、すべて食べられていて、周囲には、クマの足跡のようなものも残されています。
仙台市では、クマの被害に遭わないため、単独行動を避けることなどを呼びかけています。