現職と新人の計5人が立候補している宮城県知事選挙では、任期を重ねる多選についても論戦となっています。知事の多選について、各候補者の考えを聞きました。

 村井嘉浩候補「20年やりましたから多選です。どこに行っても多選多選多選多選。新聞をみたら多選。ニュースみたら多選」

 6期目を目指す現職の村井嘉浩候補は、多選について批判的な受け止めをされていると訴えました。そして、重視すべきは能力だとして、任期を制限することに否定的な立場です。

 村井嘉浩候補「仕事をやるべきことがあるかないか、何をやりたいのか。そしてやるべき能力があるのか、他にやる人がいないのか。どうかそこを判断基準に置くべきだと思っています」

 新人の和田政宗候補は、理想の任期を3期までと数字で示しました。

 和田政宗候補「知事はですね、長くても3期までだというふうに思っています。2期でやりきる、しかしそれでやりきれないものがあった時に3期までと。3期までにやりきれない時にはもう知事の能力としての結果が出ていると思いますので、私は3期までだと思っています」

 福島県で自然塾を主宰する金山屯候補は、任期を制限する考え方そのものがおかしいと話しました。

 金山屯候補「何期で何期でって問題にしていること自体がおかしいの。いい政治をやってる人、何期やってもいいんじゃないの。何の政治もやらない人間が何期もやるから問題で私は手を挙げてんの、おかしいよって」

 自身は宮城県議会議員を8期務めた遊佐美由紀候補は、知事の任期については県民の判断に委ねるべきとの考えです。

 遊佐美由紀候補「県民の皆さんから多選かなと思われたらもう辞めるべきです。何期ということではなく、まずはしっかりと1期目の目標を達成し、それからしっかりと県民の皆さんに問う。これが大切だと思います」

 元角田市職員の伊藤修人候補は、最終的に決めるのは県民だとしたうえで長くても4期と話しました。

 伊藤修人候補「必ずしも何選であればよくて何選以降であればだめみたいな、そういったところではないとは思っていますが、長くても4期ぐらいが適切というか、いいぐらいなのではないかと思っております」