21日午後、国会で内閣総理大臣指名選挙が行われ自民党の高市早苗総裁が、第104代の総理大臣に選ばれました。

 衆議院では自民党と日本維新の会に加え、無所属の議員が高市氏に投票し高市氏が過半数の票を獲得しました。参議院でも過半数の票を獲得し、第104代の総理大臣に指名されました。

 日本の憲政史上、女性が総理大臣となるのは初めてです。

 高市氏は64歳で奈良県出身です。1993年の衆院選に無所属で初当選し、新進党を経て自民党に入党しました。

 高市氏の総理大臣就任について、宮城県関連の国会議員からは様々な声が聞かれました。

 衆議院宮城5区選出で自民党の小野寺五典議員は、今後の政権運営は簡単ではないと述べました。
 小野寺五典衆議院議員「少しほっとしてはおりますが、逆にそうは言ってもやはり自民党単独では少数でありますので、より謙虚に政権運営をしていく必要があると思っております。年内にも結論を出さなければいけないガソリン、軽油等の税制の問題について各党の意見を聞きながらしっかりと調整して、前に進めていきたい」

 同じく自民党の桜井充参院議員も厳しい見方をしています。
 桜井充参議院議員「とにかく女性初の総理大臣なので、頑張っていただきたいことが1つと、参議院は1回目で決まらなかった、過半数取れなかったってことは、全ての法案審査も同じだってことですよね。ですから、その意味ではかなり厳しい国会運営を迫られるんだろうなと」

 衆議院宮城1区選出で立憲民主党の岡本章子議員は、高市総理にエールを送ります。
 岡本章子衆議院議員「是非女性として活躍していただきたい、特に与党の中でこの地位に来るのは相当な努力だったと思いますので、その点は敬意を表したいと思います。速やかに物価高対策そして地方で使える予算をしっかり付けること、これを尽力していただきたいと思います」

 衆議院宮城2区選出で立憲民主党の鎌田さゆり議員は、高市氏の政治姿勢そのものを批判します。
 鎌田さゆり衆議院議員「いわゆるタカ派と呼ばれている方々で政権がつくられるだろうという思いで非常に心配、懸念しています。色々な海外の国々とけんかを売って行くような、そういうことでは国際平和の秩序は保てませんので外交や安全保障のところは高市さん、維新に引っ張っられすぎないように」

 宮城県議会議員など、宮城県の政党関係者も高市新総理の誕生をテレビで見守りました。期待や批判など反応は様々です。

 自民党宮城県連佐々木幸士幹事長「女性初の総理総裁が誕生しました。国民のために政策を進めていってほしい。強いリーダーシップを高市さんには期待しております」

 自民党県連の佐々木幸士幹事長は、高市総理や新たな連立相手の日本維新の会との今後に期待感を示します。

 自民党宮城県連佐々木幸士幹事長「(維新とは)憲法改正や外交、安全保障エネルギー政策など国の根幹をなす基本政策や国家観が一致している。維新さんとの協議、連立に私も非常に期待している」

 自民党と新たに連立相手となった日本維新の会、宮城維新の会の小野寺健幹事長は与党入りを歓迎しています。

 宮城維新の会小野寺健幹事長「高市総裁、吉村代表の党首会談の中で私たちの主張をある程度のんでいただけることになり、連立の形になったのは非常に喜ばしいことだと思っています」

 連立政権を離脱した公明党は。
 公明党宮城県本部伊藤和博代表代行「政治とカネの問題で衆院選、参院選と国民から厳しい審判を突きつけられたのは事実。しっかりと受け止めて、新たなスタートを切ってもらいたいと思う」

 新総理に注文をつけ、野党として厳しく対峙していくといいます。

 公明党宮城県本部伊藤和博代表代行「(離脱で)変わったなとは思いますけど、政党らしさ公明党らしさを出すために、一度リセットして中道の核として政治活動、国民の生活を守るために取り組みたい」

 野党第一党として連立政権と対峙する立憲民主党は。

 立憲民主党宮城県連沼沢真也幹事長「初めての出来事がこれから起こってくるんだろうというふうに思っていて、そういう意味ではこの間政治空白かなり続いたので、その点も含めて早めに臨時国会も含めて補正予算の議論も含めて急いでいただければ。私たち立憲民主党に課されている役割というのは、相対的に大きくなって責任も大きくなってるんじゃないかというふうには思っているので、その点については我が党の国会議員団にも気を引き締めて戦っていただければというふうには思っています」

 同じ野党でも国民民主党は高市新総理を歓迎します。
 国民民主党宮城県連郷古正太郎幹事長「すごい敬意を表したいと思っています。歴史的でもありますし男性、女性というところで様々な意見がありますけれども、まずは初めての女性総理というのは歴史的なものだと思っております」