市街地などに出没したクマを市町村長の判断で猟銃を発砲し駆除する緊急銃猟が、15日に全国で初めて仙台市で実施されました。郡市長は会見で「安心安全な生活のためやむを得ない対応」と制度を評価する認識を示しました。
全国初の緊急銃猟が行われたのは15日の朝で、太白区鈎取の雑木林で体長1.4メートルの雄の成獣が駆除されました。
緊急銃猟は法律の改正により9月から始まった新たな制度で、これまでは警察官の命令で猟銃が使用されていましたが安全を確保した上で市長村長の判断で発砲が可能になりました。
仙台市によりますと発砲の前夜、市職員が半径100メートルの範囲にある民家数十軒に、翌朝以降の発砲の可能性を周知し、翌日の午前5時57分に交通規制をした上で発砲したということです。
郡仙台市長「市民の皆様方の命に関わることですから、安心して安全に生活できるようにしていかなければいけないわけで、そういう意味ではやむを得ない対応だったと思っています」