宮城県気仙沼市が全国一の水揚げを誇るサメを無駄無く活用しようと、水産加工会社がサメを使ったドッグフードや犬用の革ジャンを開発しました。

 コロコロとしたドライタイプのドッグフードに、サメの絵が刺繍された革ジャン。

 気仙沼市の老舗フカヒレメーカー、石渡商店がサメを使って作り上げた新商品です。

 サメはフカヒレに使わない部分にもコラーゲンやコンドロイチンといった豊富な栄養素が含まれていますが、これまでは十分に活用できていませんでした。

 石渡商店石渡久師社長「サメを使ってワンちゃんに食事を届けたいというところから始まりまして、気仙沼市の食材はサメはもちろんイワシ、イサダ、カキ、気仙沼産のものを使いまして製造しています」

 ドッグフードは、フカヒレでは使わなかったサメの肉や軟骨だけではなく気仙沼市の海産物も加えて、人も食べられる品質で製造されているということです。

 更に食用には向かないサメの皮からは、犬用のジャンパーその名もサメジャンを作り上げました。

 石渡商店石渡久師社長「サメを極めるということをビジョンに掲げてますので、サメの全体活用はまだまだ進めていきたい。まだ商品にできていないものや可能性はたくさんあるので、そこに向かって従業員と一緒に製品の開発、販売を進めていきたい」

 サメを有効活用した革ジャンとドッグフードは10日からクラウドファンディングで受注販売が始まるほか、ドッグフードはオンラインショップでも販売されるということです。