違法スカウトグループに捜査情報を漏らしたとして逮捕された警視庁の警部補だった男について、東京地検は地方公務員法違反の罪で起訴し、警視庁は懲戒免職処分としました。

 警視庁暴力団対策課に所属していた神保大輔被告(43)4月から7月にかけて、違法スカウトグループ「ナチュラル」の関係者に捜査用のカメラの設置場所などの情報を漏らした地方公務員法違反の罪に問われています。

 神保被告は3月までナチュラルの捜査を担当していて、自宅からは現金数百万円が見つかっていました。

 警視庁は今月23日付で神保被告を懲戒免職処分とし、当時の直属の上司にあたる警部を戒告処分としたほか、暴力団対策課の当時の課長ら10人を注意や訓戒としました。

 警視庁は「警察職員としてあるまじき行為であり、厳正に処分しました。

 今後、再発防止に取り組み、都民国民の皆様からの信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。