2024年まで楽天イーグルスに在籍した巨人の田中将大投手が、日米通算200勝達成後に初めて宮城県を訪れました。「育ててもらった場所で何ができるか」田中投手が宮城県への思いを語りました。
子どもたち「マー君200勝おめでとうおかえりなさい」
田中将大投手「ありがとうございます」
子どもたちに日米通算200勝達成を祝ってもらい始まったのが、2回目の開催となるマー君カップです。
野球はルールが複雑で、楽しいと思えるまでの壁がいくつもあると感じていた田中投手が、もっと気軽に野球に触れてほしいと企画した野球教室です。
松本龍アナウンサーが司会を務めるなど、khbも一緒にイベントを盛り上げました。
今回は小学1年生と2年生30人が参加し、ルールを簡単にした試合などが行われ、子どもたちの元気な姿に田中投手も思わず笑顔になります。
田中将大投手「ものすごく楽しかったです本当に。声出しすぎてちょっとのどにきてますもんね」
田中投手の希望で、マー君カップは2025年も宮城県で開催されました。巨人に移籍しても宮城県への想いは変わりません。
田中将大投手「宮城が育ててもらった地だというところは、チームが変わっても変わらないですし、これからも自分にできることを色々できれば」
マー君カップの翌日、田中投手は宮城県気仙沼市を訪れました。国土交通省と気仙沼市が合同で行う防災避難訓練に参加する為です。
田中将大投手「またあのような震災が起こってほしくはないですけれども、起きるか分からないのでしっかりと避難できるようにみんなで備えておきましょう」
東日本大震災発生から15年を前に実施された防災避難訓練は、復興へ強い思いを寄せる田中投手に国交省が参加を要望して実現しました。
訓練には、地元の野球少年団2チームから25人も参加し田中投手と一緒に高台へ避難しました。
田中将大投手「年月が経つにつれて震災の事を知らない子たちとも接するようになってきて、色々僕自身もやっていく事によって取り上げていただいたりすることで、忘れてもらいたくないなというのもありますし。大げさかもしれないですけど、それも僕自身の使命かなとも思って」
野球の楽しさを伝えること、そして震災を風化させず次の世代につなぐこと。
田中投手は改めて訪れた宮城県で、自分がなすべきことを感じていました。
子ども「(田中投手の手が)分厚くて大きかったです。避難訓練であった事を生活にも生かしていきたいです」「津波が来たら高台へ走る。命を守る為の取り組みをしていきたい」「憧れの選手と避難できて、とてもうれしかったし、きょうの体験を本当に地震が起きた時に生かしていきたい」
田中将大投手「(震災を)経験した身から伝えられる事は伝えていきたいですし、何か一役買えればいいかなと思っているので、当時から思いというのは変わっていない。何か大きくというよりは、長く続いたほうが良いと思っているので、できる限りの事を色々な方にご協力していただきながら続けて行く事ができれば良い」
2025シーズンは日米通算200勝を達成するも、3勝4敗と満足する成績を残せなかった田中投手。プロ入り20年目を迎える2026シーズンは「イーグルスが一番だと思いますが」と前置きをしつつ「活躍しているニュースを届けたい」と話していました。