山梨県・河口湖の紅葉。どこまでもつづく紅葉の回廊が訪れた人の目を楽しませます。そして、日中には多くの外国人観光客の姿もありました。「歴史的円安」が進む中、全国の行楽地で、豪華な旅行を楽しむ外国人の姿が多くみられる一方で、ことし最後の3連休でにぎわっていたのは、「クマなし県」でした。 ■「日本は安い」海外客 円安で大奮発

雪に覆われた北海道・美瑛町。今年最後の3連休、雪景色を楽しみに観光客が訪れていました。特に目立ったのが“外国人観光客”です。 (タイからの観光客)「円安で物価が下がり、日本に来たくなった。」 (リトアニアからの観光客)「円も安いし、日本に来たかった。」 円相場は19日、一時1ドル=157円台と、約10カ月ぶりの円安水準に。対ユーロでは、史上初めて1ユーロ=180円台まで円安が進んでいます。 (金子友広ディレクター)「青い池と記念写真を撮るため行列ができています。」 “歴史的な円安”の中、日本に訪れる外国人観光客。北海道の幻想的な風景を堪能します。 (台湾からの観光客)「日本に来た理由は今、日本円が安いからです。こんな場所は台湾にはありません。」 ■「予算180万円」 イタリア家族“爆ガニ”旅

“円安”の恩恵はこちらでも。 (草薙和輝アナウンサー)「北海道の小樽運河です。こちらには多くの外国人観光客が訪れています。皆さん楽しそうに写真を撮っています。」 娘の誕生日記念に、イタリアから来たこちらの家族。 Q.旅行の予算は? (イタリアからの観光客)「僕は家族旅行が好きです。予算は1万ユーロ(約180万円)くらいかな」 向かったのは小樽三角市場。 Q.どんな感触? (イタリアからの観光客)「悪くないですね、何というか…5分か10分後には、僕に食べられているでしょうね」 お目当ては、“カニ料理”です。 「おー」 4300円のカニ丼が到着。 (母)「すごくおいしい」 (父)「注文はパーフェクトだったな」 北海道の新鮮な海の幸に、ご満悦です。お会計は、合計2万450円。 「高いかって?安いよ。イタリアだとこのような昼食は6万円ほどするよ」 こちらの店にも、外国人観光客が豪華メニューを求めて―。 (台湾からの観光客)「このウニのお味噌汁も、OK?」 北海道のウニ加工会社が直営するウニ専門店。目玉は、こちらの“ウニ丼”。値段は約8000円です。雪のシーズンは、利用客の約9割が外国人観光客だと言います。 台湾から来たこちらの観光客、あまりの美味しさに… Q.もう一回注文したのですか? 「気に入ったので」 3貫5000円のウニ寿司をおかわりし、合計約4万円のウニ料理を堪能します。 (台湾からの観光客)「あまり高価ではなく、何というか手ごろな価格です」 ■1泊20万円超も…海外客が過半数

“円安”の影響は、こちらでも。 (草薙和輝アナウンサー)「こちらホテルのフロントでは、外国人観光客の方でしょうか、続々とチェックインをしています。」 今年3月にオープンした札幌市内最大級のホテル。 「こちらスイートルームでございます」 (草薙和輝アナウンサー)「おお、広いですね、奥行きありますね。」 1泊約11万5000円のこちらの部屋。時期によっては、20万円を超えると言います。 (札幌ホテルbyグランベル 岡村和樹 支配人)「徐々に海外のお客さんが増えてきまして、今ようやく過半数の海外のお客様がいらっしゃってます。」 北海道での外国人宿泊者数は、コロナ禍前より増加、去年には1000万人を超え 過去最多を記録しています。 (草薙和輝アナウンサー)「何泊ですか?」 (オーストラリアからの観光客)「2泊です。9万3000円でした。手ごろな価格帯で、高いとは思わなかった」 ■日本人は「クマなし県」でキャンプ

日本で暮らす人にとっての今年最後の3連休。多くの人で賑わっていたのは―。 (山本将司ディレクター)「すでにこちら駐車場が埋まってきました。そして、奥のほうを見てみますと、皆さんすでにテントを立ててキャンプを楽しんでいるようです。」 都心から約1時間半の千葉県のキャンプ場。3連休の予約は、ほぼ埋まっているといいます。 「このマシュマロでっかい」 「当たりじゃん」 (ユージャック 佐藤和樹 代表)「ちょうどキャンプシーズンということもありまして、去年と比較しても、非常ににぎわっている状況になっています。」 その人気の理由は… (千葉県内から訪れた客)「最近だと、なんかけっこうクマが話に出ていたりするじゃないですか。千葉にはクマ来ないみたいな話を聞いたりしたので、まあ安心かなって。」 本州で唯一、クマが生息していない“クマなし県”として千葉県の人気が高まっています。 (東京から訪れた客)「これは サーロインステーキ」 Q.オーストラリア産で 「値引きの札あるけどサーロインステーキ」 Q.物価高もありますが、その辺考えて買い物されていますか? 「一人だったら考えますけど、4人で割るんでしてないです。」 「やっぱり近場でこういう形ですと、過度にお金をかけないで楽しめる。(お金を)かけるところと、省くところと、やっぱり考えてやるようには…」 1人1000円から宿泊できる、こちらのキャンプ場。 “物価高”の中、近場でアウトドアなどを楽しむ人も多いといいます。 (ユージャック 佐藤和樹 代表)「道具はあまりお金をかけずに、キャンプに行ったときにだけ、豪華なお肉を仕入れて食べるとか。いろいろと物価が高騰しつつキャンプ道具も決して安いわけではないとは思うんですけども、バランスを取りやすい遊びとしては非常に有用なものになっていると思います。」 11月23日『有働Times』より