企業・団体献金に定数削減と法案が持ち越しとなった今国会。閉幕を受けて17日午後、会見に臨んだ高市総理は。

■国会が閉会 高市総理が会見

高市総理大臣 「本日、臨時国会が閉会をしました。総理大臣に就任してからこれまで国民の皆様が直面している物価高への対応を最優先に、果敢に働いて参りました。まずは補正予算の成立という形で国民の皆様とのお約束を果たすことができました。日本維新の会との広範な連立政権合意を基礎としつつも、各党からの政策提案についても柔軟に取り入れ、国民民主党、公明党の皆様からもご賛同を賜りました。短時間で精力的に議論をしてくださった与野党の皆様に心より感謝を申し上げます。補正予算においては生活の安全保障、物価高への対応として約8.9兆円を措置しました。ガソリン、軽油の引き下げ、電気ガス代支援、重点支援地方交付金、物価高対応、子育て応援手当により、夫婦と子ども2人の4人家族の場合、1世帯あたり標準的には年間8万円を超える支援額となることが見込まれます」

 政権発足から2カ月が経過し、17日、初めての国会を終えた高市総理大臣。「日本列島を、強く豊かに」をキャッチフレーズとした自民党の新しいポスターも完成。ポスターを見た高市総理は…。

自民党 鈴木貴子広報本部長 「ポスターをまじまじと見ながら、『貴ちゃん、いい仕事したね』『貴ちゃん愛してる』と」

 ANNの世論調査では高い内閣支持率をキープ。野党からこんな本音も…。

立憲民主党 安住幹事長 「高い支持率のなかで何を質問してもSNSで立憲をたたいたら商売になるみたいな、ゆがんだ…これ言っちゃうとまたあれですけど、そういうのにめげずに堂々と正しいことは正しいと言っていくのが我々の根性だと思いますから、来年もよろしくお願いしたいと思います」

立憲民主党 野田代表 「高市総理の個人芸に頼っている自民党という感じがありますので、非常に独断専行で危ういなと思います」

■野党の姿勢に変化

 立憲民主党が補正予算に反対するなか、野党の国民民主党と公明党が賛成。高市政権との距離感が垣間見えました。

国民民主党 玉木代表 「もう一つ大きな宿題が残っておりまして、それが『年収の壁』の引き上げであります」

 いわゆる「年収の壁」について自民党と国民民主党は落としどころを探る協議を続けていて、18日にも党首会談を行う方向で調整しています。

 玉木代表は今年の漢字一文字にこの字を選びました。

国民民主党 玉木代表 「『増』にしたいですね。議席も増える、国民の手取りも増える」

 一方、与党となった日本維新の会は…。

日本維新の会 藤田共同代表 「やっぱり悔しい国会でもあったと思います。それは議員定数の削減についてであります。我々は諦めの悪い政党でありますから、絶対に諦めずに次の国会でもう一度やりますよ」

 自民・維新の与党が共同提出した衆議院議員の定数削減法案は継続審議となり、来年の通常国会に持ち越しに。ただ、こんな苦言も…。

公明党 斉藤代表 「少し強引。乱暴すぎたのではないかと」

日本共産党 田村委員長 「最も象徴的なのはやはり台湾発言ですね。大変危険かつ、もろさと弱さが露呈したと」

高市総理大臣 「高市内閣はまだ始動したばかりです。必ずや日本列島を強く豊かに、そして日本を再び世界の高みに押し上げて参ります。その志を遂げるまで、決断と前進の内閣として決して諦めずに国家国民のために全力を尽くして参ります」