2012年にスペインでイエス・キリストの壁画を原画から変わり果てた姿に修復したことで一躍有名になったスペイン人女性が亡くなりました。94歳でした。

 スペインメディアによりますと、壁画を修復したセシリア・ヒメネスさんが29日、入居していた介護施設で亡くなったということです。

 ヒメネスさんは2012年、82歳の時にスペイン北東部サラゴサ県ボルハにある教会のイエス・キリストの壁画を修復しました。

 原画からあまりにもかけ離れた仕上がりから世界的に話題になり、「サルのキリスト」の名称で知られるようになりました。

 そのため、多くの観光客がヒメネスさんの修復した壁画を見るために人口およそ5000人のボルハに殺到しました。

 観光客が増えたことについて、ボルハの市長は2026年には30万人以上が訪れるとの見通しを示していました。

 ヒメネスさんは生前、壁画の修復作業は未完成であると主張していました。