グリーンランドの領有を要求するトランプ大統領のやり方にイギリスなどNATOが反発を強める中、その次の矛先は、隣国カナダに向きました。カナダが中国との貿易協議に合意したら、「100%」の関税を課すとSNSに投稿。「仲間」への攻撃は止みません。

■トランプ氏「侮辱」発言 NATO反発

(トランプ大統領)「事実として、アメリカ以外にグリーンランドを防衛できる国や国家連合は存在しない」 グリーンランド領有への野心を隠さないトランプ大統領。NATOに加盟するヨーロッパ各国が懸念を示す中、そのNATOを痛烈にこき下ろしました。 (トランプ大統領)「我々がNATOを必要とする時にいてくれるのか。究極の試金石だが、私は確信をもてない。NATOには何も求めたことはない。彼らはアフガニスタンに部隊を派遣したと言うだろうが、一歩下がり、前線から離れていた」 「アメリカ以外のNATO軍は、アフガニスタン戦争で前線にいなかった」という主張に、イギリスのスターマー首相は、怒り心頭。 (スターマー首相)「アフガニスタンで命を失ったイギリス軍の457人に追悼の意を表したい。トランプ大統領の発言は侮辱的で恐ろしいものだ。死傷した兵士の家族らを傷つけた」 トランプ大統領は、24日、イギリス兵を「偉大で勇敢な兵士」と称賛し、火消しを図るものの、ヨーロッパでの反発は拡大。 関係良好なイタリアのメローニ首相も、53人のイタリア兵が亡くなったことをあげ… (イタリア メローニ首相のSNS)「貢献を過小評価する発言は受け入れられない。友情には敬意が必要であり、それは連帯を維持する根本条件である」

■中国・カナダ貿易協定で「100%関税」

さらにトランプ大統領は、24日、同盟関係にあるカナダに対しても―。 (トランプ大統領のSNS)「もしカナダが中国と貿易協定を結べば、アメリカに輸入されるカナダ製品すべてに即時100%の関税が課される」 カナダのカーニー首相と中国の習近平国家主席が、一部の関税引き下げで合意したことを受けての警告ですが、わざわざカーニー首相をこう呼び、挑発しました。 「カーニー州知事」 カーニー首相が、ダボス会議でアメリカ主導の国際秩序からの脱却を呼びかけて以降、トランプ大統領はカナダをガザ地区の暫定統治を監督する「平和評議会」から排除するなど、露骨に圧力を強めています。 ■トランプ政権「国家防衛戦略」発表

「これが“アメリカファースト”だ」 ヨーロッパやカナダとの亀裂が深まる中、第2次トランプ政権として初めて、「国家防衛戦略」を発表。アメリカ本土の防衛を最優先課題と位置づけ、グリーンランドも含む、「西半球」でのアメリカの権益を守るとしました。さらに同盟国はより多くの負担を負うべきだとして、防衛費をGDP比で5%に引き上げるよう要求。 中国に対しては「対立ではなく、力による抑止」を行うとし、過度な刺激を避けるためか、台湾問題には触れませんでした。

1月25日『有働Times』より

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