アメリカのトランプ大統領は記者会見で、イランとの戦いは「まもなく終結する」と述べました。ただ、具体的な時期については明言していません。

トランプ大統領 「(Q.戦闘は今週終わるのか?)いや、しかしまもなく終結する。イランは指導部も含めて、あらゆるものを失ったからだ」

 トランプ大統領は9日、訪問先のフロリダ州で記者会見に応じ、これまでにイランのミサイル発射装置の多くを破壊し、ドローンの製造拠点への攻撃も開始したと明らかにしました。

 軍事作戦の目標達成に向けて、計画よりも大幅に前進しているとして、イランとの戦いは「まもなく終結する」と述べました。

 ただ、具体的な時期については明言しませんでした。

 イランの新しい最高指導者にハメネイ師の次男、モジタバ師が選出されたことについては「失望した」と述べ、「これまでと同じ問題が繰り返されるだけだ」と批判しました。

 モジタバ師が新たな攻撃の標的となるのかは明言を避けました。

 原油価格の上昇については「予想したよりも小さかった」としたうえで、ホルムズ海峡でのイランの脅威がなくなれば、供給が劇的に安定し、価格も下落するだろうと指摘しました。

 イラン海軍の艦艇をこれまでに51隻撃沈し、ホルムズ海峡にアメリカ海軍の多数の艦艇を配備して、機雷の探索も実施していると明らかにしたほか、必要に応じて石油タンカーを護衛する考えを改めて示しました。

 さらに、イランがホルムズ海峡の航行を妨害しようとすれば、攻撃対象にイランのインフラ施設などを加えて、「これまで経験したことのない打撃を与える」と警告しました。

 アメリカは中東に原油を依存していないとして、ホルムズ海峡の安全を維持するのは、「中国など他の国々を支援するためだ」と強調しました。

 また、トランプ大統領はロシアのプーチン大統領と9日に電話会談し、中東情勢を巡っても協議したと明らかにしました。

 「非常に良い話し合いができた」としています。

 トランプ大統領は原油価格を引き下げるため、事態が収束するまで「一部の国への制裁を解除する」と述べ、ロシアに科している制裁を解除する考えを示唆しました。

 一方、イラン南部の女子学校で多数の児童らが死亡した問題では、アメリカ軍が巡航ミサイル「トマホーク」で攻撃した可能性が高まっています。

 トランプ大統領は「トマホークは他国も保有している」としたうえで、「現在調査中だ」と答えました。

 これまで攻撃は「イランの仕業」だと主張していたことについては、「十分な情報を得ていなかった」からだとして、調査結果には従うとしています。