宮城県岩沼市の海岸で保育士の女性が殺害され遺棄された事件の裁判員裁判で、検察側は被告の男に懲役25年を求刑しました。

 元キックボクサーの佐藤蓮真被告(22)は2025年4月、岩沼市下野郷の海岸で保育士の行仕由佳さん(当時35)をペティナイフで数回刺して殺害し、消波ブロックの隙間に遺体を遺棄したなどの罪に問われています。

 佐藤被告はこれまでの裁判で「殺人・死体遺棄の事実は認めます」と起訴内容を認め、量刑が争点となっています。

 9日は遺族の意見陳述があり、行仕さんの母親は「何をしていても娘を思い出して泣いています。由佳を返してください。死刑を望みます」などと涙ながらに訴えました。

 行仕さんの9歳の息子は手紙に「ずっと怖かった帰ってくるのをずっと待っていた。ママを返してほしい。どうしてママを傷つけたの?会えたら抱っこしてほしい。大好きって伝えたい」とつづりました。

 検察側は「犯行は事前に計画して何度も胸部を突き刺すなど、強固な殺意があった」と指摘したうえで「結婚を望む被害者を煩わしく考え、殺害した動機は身勝手極まりない」として佐藤被告に懲役25年を求刑しました。

 一方で弁護側は「本人の未熟さゆえの犯行」としたうえで反省の態度を示しているなどとして「懲役20年が相当」と主張しました。

 判決は17日に言い渡されます。