緊迫が続くイラン情勢で、石油備蓄は足りるのか、トイレットペーパーはどうなるのか。原油にまつわる疑問をズバリ解決します。

■トイレットペーパー影響なし?

 1973年、「第1次オイルショック」で節電中の東京タワー。明かりが消えると街は真っ暗闇に…。クリスマスイブでも展望台は閑散としていました。

60代の人 「私たち何歳だったかしら…オイルショックでトイレットペーパーとか買い占める人たちが続出して、店からトイレットペーパーがなくなった」

 1973年からの第1次オイルショックでは、中東戦争を引き金に原油価格が高騰。不安感が人々を買いだめに走らせ、品物不足に発展しました。

 この戦争が当時を思い起こさせるのか、街ではこんな疑問が。

60代の人 「トイレットペーパー…ないと困る。それが一番困る、毎日のことだから。トイレットペーパーは今後どうなる?」

 原油価格の高騰に関わる疑問を専門家に聞きました。

日本エネルギー経済研究所 久谷一朗研究理事 「なくなることはないと思う。紙に影響するわけではないので、紙そのものはある。ただし、少なくとも物流で使っているので、石油の価格が上がればトイレットペーパーの価格も上がっていくというのは回避できないかもしれない」

 業界団体によると、トイレットペーパーやティッシュペーパーの原料で中東由来のものはほぼありません。現在も在庫は潤沢で、第1次オイルショックの時のような買いだめが起きない限りは全く問題ないということです。

■中東以外から輸入できる?

60代の人 「トランプ大統領が『アメリカに石油が取れる』と言ってるので、中東ばかり目を向いてて、中東以外の国から輸入する方法があれば教えてください」

 日本の1月の原油輸入量を見てみると、上位5カ国のうち4カ国が中東。原油における日本の中東依存度は95%以上の現状ですが…。

久谷一朗研究理事 「中東以外からの輸入は可能。アメリカ、ロシアなどから買ってくることもできます。ただし一つの問題は、日本の国内に持ってきた後に製油所でガソリンとか軽油に転換するが、その時に日本の製油所が中東産の原油を使う時に最も効率よく製造できるように設計されているので、他の原油を使うということは、効率が落ちてしまう」

■備蓄石油が切れたらどうする?

 続いては、高市総理が表明した“石油備蓄の放出”に関する疑問です。

60代の人 「イラン戦争が長引くと、日本が備蓄を出しているでしょ?備蓄が切れた場合どうするの?一番ギモン・不安。簡単に首相が言ってるけどさ、コメと違うからさ」

久谷一朗研究理事 「今の備蓄の量は大体250日分と言われているが、250日を超えて備蓄を放出し続けない限り大丈夫。アメリカもイスラエルもイランも、この戦争を長引かせたくはないと考えていると思う。8カ月、半年を超えて続くということは、可能性としては小さいのでは」

■石油高騰いつまで?

50代の人 「(コメが高いが)作るのに機械の石油も関わってくるのか…、おコメも高いままになってしまうかなと。石油が高い状態がどのくらい続くのかということが気になります」

久谷一朗研究理事 「戦争が終わってホルムズ海峡が安全ですとなって、その後に中東からの出荷が始まるが、それからさらに20日間位かかる。事態が収束してプラス最低3週間は待たないと、原油が日本までやってこない」

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