東日本大震災で被災した人たちが移り住んだ宮城県岩沼市の団地で、復興を願い植えられたシダレザクラが満開となっています。

 汗ばむほどの陽気となった5日、岩沼市玉浦西地区の公園で行われた花見には約80人が参加しました。

 岩沼市玉浦西地区は、津波で被災した沿岸部の6地区から約1000人が移住してできた街です。

 公園に植えられたまごころ桜と名づけられた立派なシダレザクラは2016年、日本一の桜守と呼ばれた京都府の造園家16代佐野藤右衛門さんが、復興を願って住民と植えました。

 花見客「ピンク色できれい。色々な人と話せて、すごく楽しかったです」「1人暮らしの人も結構いるので、ここでしゃべって言いたいことや相談したいことを聞いている」「最高です。きれいです。旦那は亡くなって7年経つけど、花見て皆でお茶会するのはいいなって感じで」

 被災地の人たちにいつも心を寄せてくれていた佐野さんは2025年10月、97歳で天寿を全うしました。

 玉浦西まちづくり住民協議会菊地正広会長「京都からわざわざここまで桜を積んできてくれて植えてもらったんですけども、本当にありがたいと思ってます。若い人にも入ってもらって跡を継いでもらいたいなと思っております」

 まごころ桜は日が暮れるとライトアップされ、昼とは違い幻想的です。満開となった8日も近所の人が訪れて夜桜を楽しみました。

 花見客「最初はあまり気がつかなかったけど、そばで見た時に初めてこんな可愛い花だったのって。みんな一緒に見て楽しくしてくれますから。桜も喜んでいると思います」「こんな大きなシダレザクラはなかなか無いと思います。きれいだね。「息子の成長とともに、毎年見れたらなと思います」

 見事な花を咲かせたまごころ桜は、地域の復興を静かに見守っています。