20日夕方、宮城県で最大震度5弱を観測した地震では仙台港と石巻市鮎川で津波を観測したほか、JRの東北新幹線や在来線など交通機関にも大きな影響が出ました。

 地震発生直後のkhb社内の映像では揺れが10秒以上続き、徐々に激しくなりました。

 仙台市宮城野区の住宅では、家具が大きく揺れています。

 JR仙台駅前の商業施設では、照明が大きく揺らいでいます。

 20日午後4時52分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生し、宮城県では登米市と涌谷町で震度5弱を観測しました。

 塩釜市では、佐藤市長の取材対応中に緊急地震速報が一斉に鳴り響きました。

 川村彩音記者「慌てて車が内陸の方に向かっていることが分かります」

 津波注意報が発表され、仙台港や石巻市鮎川で30センチの津波が観測されました。

 地震で一時的に停電が発生した影響で、東北新幹線は東京駅から新青森駅の上下線で、午後5時ごろから運転を見合わせました。

 乗車する予定だった多くの客が詰めかけ、駅は混雑しました。

 利用客「仕事なので何とか東京まで帰りたいなと思っていますが、動くのかどうか輪からなくて」

 東北新幹線は20日午後9時ごろ、全線で運転を再開しました。

 石巻市では自主的に避難した人もいました。

 「パニックになりました。/震災を経験していますから、怖い思いがよみがえってきて避難することを考えた」

 気仙沼市大島では2025年7月、カムチャツカ半島沖の巨大地震による津波で、カキの養殖施設が被害を受けましたが今回の地震による被害は確認されていません。

 ヤマヨ水産小松武社長「漁場を一通り見て来たんですけど、養殖施設への被害はありませんでした。津波注意報が出てドキッとはしましたが、ほっとしています」

 21日午前5時ごろには、石巻市のJR仙石線蛇田駅近くの踏切で道路の一部が陥没し、通り掛かった車が陥没した道路にはまり立ち往生しました。

 地震の影響で水道管に漏水が発生し、陥没した可能性があるということです。けがをした人はいませんでした。

 20日に発生した地震による津波のメカニズムについて、津波工学が専門の東北大学の今村文彦教授は「ごく浅い場所での地震が津波を引き起こした」と分析しています。

 東北大学今村文彦教授「今回は10キロとごく浅いエリアです。12月の青森県の場合は50キロということなのでごく浅い同じ断層の動き、地震の動きでも津波の規模は大きくなります。この周辺は地震が活発化していると言えるのではないかと思います」

 東北大学では、津波をシミュレーションしました。

 東北大学災害科学国際研究所越村俊一教授(津波予測)「津波の主要なエネルギーは、岩手県北部の方に向かっていたことが確認できました。南に伝わっていった津波が屈折して回り込んで、仙台市あるいは福島県の方に向かって行った」

 津波のエネルギーは主に岩手県側に向かった一方、地形の影響で宮城県側や福島県側にも広がりました。

 越村教授は、三陸沖海底の大陸棚によって津波が複雑に伝わったと指摘します。

 東北大学災害科学国際研究所越村俊一教授(津波予測)「屈折反射を繰り返すので、曲がって来るということと振動が長期化するということですね。乱反射するような形で、なかなか振動が収まらないという特徴が今回も見られました」

 津波の影響は、長時間続く傾向があるとみられます。

 越村教授は、地震により今後また津波が発生した際には、後から来る波にも警戒が必要と指摘します。

 東北大学災害科学国際研究所越村俊一教授(津波予測)「大陸棚に入射した津波は、必ずしも第1波が最大になるとは限らないということなんですよね。第1波よりも第2波第3波と来る津波の方がどんどん高くなっていく」