住宅街や観光地、さらには桟橋まで…様々なところで毎日のように出没するクマ。その活動範囲はどこまで広がるのでしょうか。
■海沿いで遭遇 庭先に出没
住宅の軒先から飛び出してきたのは1頭のクマです。目の前の道路を悠然と歩いています。
そして、林のほうへと消えていきました。
先月25日の午後4時半ごろ、青森県内の住宅で撮影されました。
自宅にクマが出没 住人 「クマはこの塀と住宅の間の奥から来たと思う。監視カメラを見ると、駐車場の黄色い車に向かって道路に出た。それから、こっちを見ながらとことこ歩く。当時は(自宅に)母親がいて、自分は仕事で、情報を聞いてカメラを確認。見て、びびった。この辺は小学生も歩いている」
当時、家にいた母親はクマの様子を目撃していました。
自宅にクマが出没 住人 「ちょうど外を見ていた。黒い物が来て『あれ?犬かな』と思ったらクマだった。もし(クマが)庭にいて出くわしたらどうしようと思って、びっくりした。ガタンと音がしたような気がする。ごみ箱があるからぶつかったのか。まもなく、高校生が歩いてきて、出くわさなければいいと思って。(クマが)山に入ってすぐ高校生が来て(出くわさず)運が良かったなと」
クマは日本一美しい人造湖といわれる岩手県の人気観光スポット「岩洞湖」の近くでも目撃されています。
プレハブ小屋の前の砂利道をゆっくりと歩く1頭のクマ。
盛岡市の道路工事中の現場近くで、車の中から撮影された映像です。
冬眠から目覚め、餌(えさ)を探しているのでしょうか、しきりに地面の匂いをかいでいます。
撮影されていることを一切気にとめる様子はありません。
クマを目撃 袴田優樹さん 「昼休憩が終わって、午後の仕事を頑張るぞという時にクマがいた。冬眠明けなのかぼーっとした感じで歩いていて、急ぐ感じでもなく山の方に向かって小走りしていった」
このクマはどこから来たのか…。
別の動画で、山から下りてくるところが撮影されていました。少し立ち止まり、斜面を下りてくると…こちらを見つめます。
袴田優樹さん 「クマがいたらあまり刺激せずに、その場から少し離れたところで警戒をしながら仕事をしていた」
クマは、こんなところにも…。
先月29日、秋田港の防波堤近くで、体長約1メートルのクマがいるのを釣り人などが見つけました。
クマは海に入った後、近くのやぶの方へ行ったということです。
■農家悲鳴 猟友会出動も
各地で人の生活圏に出没が相次ぐクマ。
今月1日、Jチャンネルの取材班は、新潟県猟友会のパトロールに密着。
新潟県猟友会の石澤勇三さん。クマが出たという情報を受け、現場に向かいます。
石澤勇三さん 「これがクマの跡。非常に大きい体長で1メートル、1メートル超えのクマ」
先月30日の朝、コメや野菜を育てる農家から「クマを何とかしてほしい」と連絡があり、パトロールに来ました。
石澤勇三さん 「そこに農作業小屋がある、あそこに入っている。倉庫に餌があることをクマが覚えている」
米ぬかなどが保存されている倉庫に近付いてみると…。鉢合わせしないよう、警戒のため音を立てます。
小屋の中に入ってみると…。米ぬかの袋が荒らされた形跡が残っていました。
小屋を荒らしたクマはどこへ行ったのか。設置した箱わなの確認に向かいます。
石澤勇三さん 「来てないね。あれ?来てるわ、掘っている」
箱わなの中に入った形跡が残されていました。
石澤勇三さん 「春のクマというのは、冬眠から覚めると里に出てこない。ほとんど山にいてブナなどを食べているのが普通。しかしここ数年は生態が変わり、人家のそばにエサがあると知って徘徊(はいかい)している」
米どころの新潟県。田植えのシーズンを迎えるコメ農家も、クマの出没に頭を悩ませています。
コメ農家 花水農産 宮内賢一会長 「クマに対しては対応なんてできない。昔だってクマが出たって話は聞いたことあるが今は違うじゃないですか、10頭も20頭も出てくる」