ゴールデンウィークも終わり、7日から仕事という人も多いのではないでしょうか。実は連休中も退職代行の依頼が殺到。今年は“ホワイトすぎて”辞めるのが特徴だということです。

■GW“退職代行”に依頼殺到

 先月、都内の会社に入社した女性(32)。このゴールデンウィークにある決断をしました。

女性 「多分、退職の気持ちは変わらなそう。悩んだけど、ここで辞めたいと思った」

 退職の決め手は6日。この連休中に友人と会った時に話した「労働時間の違い」でした。

女性 「友人も東京の事務の現場がこんなに過酷だとは皆、驚いていました。(会社から)話を聞く限り、残業がほぼない、時間通りに大体、帰れる。聞いていた話と違って、自分の時間が取れない」

 当初、会社から聞いていた労働時間は午前9時に出社して午後5時半には退社できるはずでしたが、実際は夕方に帰ることはできず、毎日午後8時ごろまで作業をしていたといいます。

女性 「できれば12時には寝たいけど、(午前)1時くらいになってしまう。もう疲れ切ってしまって、帰って何もしないで食事してシャワー浴びて寝るみたいな毎日」

 結局、女性は毎日5時間ほどしか睡眠できず、このゴールデンウィークに退職代行を利用して仕事を辞めるといいます。

女性 「本当はきょうの新幹線の切符も買っていたけど、それも早々に払い戻したので、もう帰らないぞと決めました。5月中には実家に帰って、そこから仕事を探そうかと」

■退職代行「息子を救って」

 6日、退職代行を行う弁護士事務所を訪ねてみると…。

弁護士法人川越みずほ法律会計 清水隆久代表 「退職代行の依頼を受けまして、ご連絡させていただきまして」

 この連休中に依頼が殺到していました。

弁護士法人川越みずほ法律会計 清水隆久代表 「きょう朝だけでとんでもない数がきている、ずっと動いているので。休みの前までは頑張るけど、それ以降は帰省して地元に帰って皆さんに相談したり、話したりしているうちに『もう戻りたくないよね』っていう人が多い」

 連休中は家族や友人と会う機会が多い時期。仕事の話になった際、「自分が普段行っていた業務が当たり前ではなかった」と気付くタイミングでもあるといいます。

 実際、この連休中の4日間で依頼は150件ほど入っています。寄せられた相談の中には親から退職代行の依頼を受けるケースが増えているといいます。

弁護士法人川越みずほ法律会計 清水隆久代表 「『息子を精神的に救ってほしい』と」

 週休2日と聞いていたものの、4月半ばに入社して以来、一切の休みがなし。午前7時半から午後6時半まで毎日11時間働いていたといいます。

弁護士法人川越みずほ法律会計 清水隆久代表 「実家に帰って本人がつらい状況を話して、『もう戻りたくない』。『弁護士の退職代行を使った方がいいのでは』と依頼をしてきた」

■「ホワイトすぎる」引き金に?

 また、“部下への優しすぎる対応”が新人が辞めるきっかけになることも…。

弁護士法人川越みずほ法律会計 清水隆久代表 「最近の傾向としては仕事があまりないというか、なるべく新人社員はホワイトなところから始めようと、一日1時間くらいで終わってしまうような仕事で、所定8時間だとすると7時間、何もすることがない状態。その1時間を8時間かけてやる」

 パワハラを気にするあまり、部下への丁寧すぎる対応が新人の成長の妨げになることもあるといいます。依頼者のなかには支給されたノートパソコンの設定だけを行って退勤した日もあったそうです。

弁護士法人川越みずほ法律会計 清水隆久代表 「今まで調べごとをしていて時間が掛かっていたことが、AI(人工知能)がこれだけ発達してきて一発で解決してしまう。今、すごく丁寧に色々やってもらっているけれど、いつかガラッと変わっていきなり怒られる状態になるのか、色々不安をかき立てられる。これは多い」

 時代とともに変化する働き方について、街の人は…。

60代の人 「仕事はある程度、何年も続けてみないと面白さが分からないと思う。踏ん張って、踏ん張れるんなら頑張ってほしい」

 一方で、現役世代は…。

SNSのマーケティング(30代) 「ステップアップはもちろん、自分の周りの環境も変わっていくので、それに合った環境で働けるのが一番」

金融関係(50代) 「自分自身も次の仕事に行くことによって知識を増やすことができたり自分を高められるようであれば全然、転職もあり」

 自分が成長できる環境を重視している人が多いようです。

経営者(20代) 「社員たちが楽しく働けるか考えないといけない時代」