鈴木憲和農水大臣(44)が7日、長崎県対馬市の動物検疫所を訪れ、家畜の悪性伝染病を国内に持ち込ませないために観光客に行う防疫対策を視察しました。

 人生で初めて対馬市を訪れたという鈴木農水大臣。

 視察に訪れた比田勝港国際ターミナルは韓国・釜山港を結ぶ高速船とフェリーが発着する対馬北部の玄関口です。

 去年は日本人観光客を含むおよそ23万人が利用しました。

 アフリカ豚熱など家畜の悪性伝染病を国内に持ち込ませない水際対策として、ターミナルの動物検疫所では外国人観光客の靴底やツーリング用の自転車などの消毒、出国検査場では観光客の荷物検査を行っています。

鈴木農水大臣 「こんな…こんな丁寧にやるんですか」 「アフリカ豚熱、我が国に絶対に入れてはならないという覚悟で我々いますので、自転車の細かい消毒であったり、そうしたことはしっかりと行われているということを拝見させていただきました」

 このあと鈴木農水大臣は、海の資源や魅力を生かして地域経済の活性化を目指す「海業」について、漁協関係者らとおよそ30分間にわたり意見を交わしました。

 後継者不足や水産資源の減少、燃油の高騰などの影響で浜の活力低下が危惧されるなか、対馬では韓国からのインバウンドをメインターゲットにした海業を推進していて、海業の輪を広げるため国に協力を求めました。

鈴木農水大臣 「観光の力を少しでも地元の皆さんの稼ぎに変えないといけないわけですので、そういう意味でこの場所が、そのきっかけになるのではないかと思っております」

 午後、意見交換した美津島町の漁業者らは、燃油や資材、輸送コストの高騰が続き、「将来を見通せない」と窮状を訴えました。

対馬市漁業協同組合長会 植木忠勝会長 「日本の国で一番燃油の高い島を助けてください」

鈴木農水大臣 「これから国もいろんな補填を含めてやることになってますけど。なかなか厳しい状況だということはよく把握させていただきました」

 植木会長によると、燃油価格はイラン情勢で3~4割上がっているということです。