栃木県内で女性が殺害される強盗殺人事件が発生したことを受けて、警察庁は全国の警察に対し、強盗の下見と思われる情報を把握した際に警戒や対策を徹底するよう指示しました。

 14日、栃木県上三川町の住宅に目出し帽をかぶった人物ら複数人が侵入し、金品を物色したうえでこの家に住む富山英子さん(69)の胸を凶器で突き刺すなどしました。

 英子さんは搬送先の病院で死亡しました。

 これまでに少年3人が逮捕されていて、警察は匿名・流動型犯罪グループによる犯行とみて捜査しています。

 この事件を巡っては、被害者の親族から「自宅付近を何回も往復走行する車とバイクがいた」などと不審な車両に関する相談が以前から寄せられていたことも分かっています。

 こうしたことを受け、警察庁は15日、全国の警察に対して、住人の安全確保と犯罪の未然防止を徹底するための通達を出しました。

 通達では、資産家の住宅付近を不自然に徘徊する人物がいるなど、強盗・侵入窃盗に関する情報や犯行計画を把握した際には、張り込みによる警戒や緊急通報装置の貸し出しなど、確実な警戒措置を実施するよう求めています。

 また、周辺住民への聞き込みや防犯カメラの解析などを行い、被疑者の特定や危険性の判断につながる情報を収集するよう指示しています。

 警戒活動中に不審な動きをする車両や人物を発見した場合には、躊躇(ちゅうちょ)なく職務質問を実施することも指示しています。

 このほか、匿名・流動型犯罪グループによる犯行は都道府県を越えて広範囲に行われることから、犯行の下見と思われる情報や犯行計画に関する情報を把握した場合には、関係する都道府県警察に迅速に情報を共有するよう求めています。