クマの個体数を把握する調査が、東北地方で始まります。調査の狙いについて環境省の担当者に聞きました。

 全国で相次ぐ市街地へのクマの出没を受けて、環境省は6月下旬から東北地方の6つの生息地でクマの個体数調査を始めます。

 これまでは都道府県ごとに調査方法や時期が異なり、実態把握が難しいとされてきました。

 環境省は、クマの出没が相次ぐ背景に個体数の増加があるとしています。

 環境省鳥獣保護管理室高橋優室長補佐「山の中ではかなり個体数が多くなっていると言われています。人間の活動が山の中から後退してきてしまったことによって、クマと人間との境界線が市街地側に近づいてしまった」

 調査では、山林などにカメラを設置して餌などでクマをおびき寄せ、胸元にある月の輪を撮影して個体を識別します。

 クマをおびき寄せない形のカメラも組み合わせ、合計で約800台のカメラで生息状況を調べます。

 環境省は調査結果を基により正確なクマの個体数を把握し、今後の捕獲目標の決定などに生かしていきたい考えです。

 環境省鳥獣保護管理室高橋優室長補佐「自然増加率以上を捕獲しないと、どんどん増えてしまうのは明らかな話。自然増加率をしっかり出しながら、自然増加率以上をしっかり取って、個体群自体を小さくしなくてはいけないと考えています」

 調査は6月下旬から10月ごろまで行われます。