アメリカと中国との首脳会談では「建設的で戦略的な安定関係」の構築が合意されました。対立を抑止する動きがある一方で、中国からアメリカへの留学生は減り続けています。

北京の大学生 「今、米中関係がぎくしゃくしていて、アメリカへの留学は難しい」 「(Q.アメリカに行きたい?)あまり行きたくない。必要ない」

 アメリカで学ぶ留学生の出身国は、かつて14年連続で中国が1位でした。

 しかし、米中関係の悪化を受けて中国からの留学生は減り続け、2019年の37万人から2024年には27万人へと10万人以上減少しました。

 背景にはアメリカによる規制強化があります。

日本に留学している中国人 Aさん 「アメリカに行けるなら当然いいことだが、アメリカは今、この道を一歩ずつ閉ざしている」

 北京市内の大学で勉強したAさんは大学と軍との関係が問題視されたため、アメリカへの留学がかないませんでした。

 Aさんは今、日本で東京大学の大学院に留学し、研究を続けています。

日本に留学している中国人 Aさん 「両国に協力を強化してほしい。米中の学生が交流するのは世界の科学研究の発展にとって良いことだと思う」

 両国の対立が学問の世界にも影響を広げつつあるなか、専門家は交流が弱まることによる弊害は少なくないと言います。

東京大学大学院 阿古智子教授 「アメリカにとっても中国を理解する人材を欠くことになりますし、中国にとってもアメリカで学んだ人から色々な情報を得るチャンネルを失っていくことになります。外交や文化活動に大きな影響が及んでしまうと思う」