SNS上で謎風邪が頻繁に投稿されています。「病院でコロナでもない風邪と診断。これが噂の謎風邪?」「GW明けから謎の風邪。のどの痛みとせきにやられている」「妻が謎風邪にかかってもう3週間。せきが止まらず治る気配がない」といった投稿が相次いでいます。
症状はおおむね共通していて、発熱はあっても微熱ですがせきや鼻水、のどの痛みなどが長期間続くということです。
症状が続くため病院を受診しても、インフルエンザやコロナウイルスは陰性で原因が分からないため謎風邪と呼ばれています。
東北医科薬科大学藤村茂教授「ヒトメタニューモウイルスは考えられると思います。ゴールデンウイークで皆さん活動的になられて、そこでちょっと疲れがたまることも免疫力低下の要因ではありますから、ゴールデンウイーク明けに感染者が増えてきた要因なのかもしれないと思いますね」
ヒトメタニューモウイルスは2001年に発見された風邪の症状を引き起こすウイルスで、軽いのどの痛みや鼻水などの症状が長引くのが特徴です。
東北医科薬科大学藤村茂教授1「ヒトメタニューモか検査する物が、現役世代の人たちではキットが無いんですよね。ですからすぐにこのウイルスが原因ですよと、クリニックから紹介されることはないと思いますので」
藤村教授によると、風邪の原因ウイルスはライノウイルスやアデノウイルス、パラインフルエンザウイルスなど20種類から30種類ほどあり、前提として断定することはできないが症状や流行時期などからヒトメタニューモウイルスの可能性が高いということでした。
ヒトメタニューモウイルスは風邪の原因ウイルスの1つで流行時期は1月から6月ごろ、幼児から大人まで年齢を問わずかかる、普通の風邪との違いは発症から1週間から2週間は症状が続くこと、乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ患者の場合肺炎になる恐れがある、ということです。
自分は症状が軽くても人に移すリスクに注意が必要で、感染経路はせきやくしゃみなどの飛沫感染やドアノブなど触った手を介しての接触感染などです。
予防法は手洗いなど基本的な感染対策やアルコール消毒も有効ということです。
また、謎風邪はヒトメタニューモウイルスと非常に似たウイルスにRSウイルスの可能性もあるということです。症状や感染経路、予防方法などは同じです。
更にもう1つ考えらえるは、新型コロナウイルスの新しい変異株です。
東北医科薬科大学藤村茂教授「シケイダと呼ばれるもので、ヨーロッパを中心に非常に流行している。謎風邪と言われる症状に極めて類似していますから、もしかしたらそういった株が少しずつ入ってきているのかもしれない」
「シケイダは検査キットによっては60%位の感度、物によっては80%位なので、当然2割から4割の方は漏れてしまうというところがあります」
シケイダは、新型コロナウイルスのオミクロン株の仲間です。
免疫をすり抜けて感染する力が強いことが特徴で、ヨーロッパで大流行しています。
せきなど風邪の症状や倦怠感があるものの、のどの痛みはそれほど強くはなく発熱もそこまで高くないためただの風邪と間違われるということです。
ただし、高齢者や基礎疾患がある人がかかると重症化のリスクがあるため油断はできません。
予防にはこちらも手洗いやアルコール消毒が有効です。
藤村教授は、SNSで謎風邪を知って大したことがないと思わず人にうつさないためにも、少しでも違和感があったら早めの受診を心掛けてほしいと話していました。