中国北京の高層ビルに小型の飛行機が衝突し、1人が死亡、13人がけがをしました。規制が厳しいエリアで何が起きたのでしょうか。

■北京超高層ビルに小型機突入

 そびえたつビルから舞い落ちる物体。炎と煙が立ち上ります。放水が行われている様子も映っています。地上には飛行機の折れた尾翼でしょうか。機体記号が書かれているような破片も落ちています。

冨坂範明記者 「こちらのビル、穴が開いているように見えます。ビルのかなり高いところ、穴が開いているように見えます」

 こちらは26日の中国・北京中心部の映像です。中国当局は、2人乗りの小型機がビルに衝突、パイロット1人が死亡し、近くにいた13人がけがをしたと発表しましたが、それは1日経った27日になってからのことでした。一体、何が起きたのでしょうか。

中国総局 尾崎圭朗記者 「中国尊ビルともいいますけども。中国経済の中心地と言える場所でも非常に象徴的な建物となっています」

 香港メディアによりますと、現場のビルは108階建て、高さ528メートルと、北京市内で最も高い建物で政府首脳らが暮らす「中南海」の東およそ7キロの位置にあります。

「タワーには中国国有企業であるCITICという会社の本社が入っていて、中国最大級の政府系コングロマリット(巨大な複合企業)です。中国では大変よく知られていて、影響力が強い会社だと思います」

■SNS投稿が次々削除

 ビルがあるのは、中国の中でも規制の厳しいエリアです。

「中国では民間の飛行機は、北京の上空を飛行するためには基本的に事前に当局側からの許可を取る必要がある。今回の現場は北京の中心部に位置するので通常は民間の小型機が自由に飛行できるような場所ではない」

 香港メディアによると、衝突した小型機は午後5時半ごろに北京市東部の飛行場を離陸しましたが、およそ10分後、着陸のための準備をしていた際に、突如コースを外れ西に向かったといいます。当局が今回の衝突に神経を尖らせている可能性があると指摘します。

「中国の主要メディアは、これまでのところ特に報じてはいない。SNS上は最初多く関連の投稿が見られたんですけど、数十分で投稿が見られなくなったり削除されたりするような状況に」

 これまで当局は衝突の原因を発表していません。

(2026年6月29日放送分より)