東日本大震災の被災地を自転車で巡り、復興を応援しながら震災の記憶を受け継ぐイベント「ツール・ド・東北」が20日、宮城県沿岸部で開かれました。
「ツール・ド・東北」は東日本大震災の復興支援と記憶の伝承を目的に2013年から開催されています。
今年は石巻市を中心に6つのコースが設けられ、約1700人のライダーが参加しました。このうち南三陸町や気仙沼市を通るコースには初めて震災遺構の見学が盛り込まれました。
南三陸町の旧防災対策庁舎では、犠牲になった職員の話など当時の様子について地元の語り部から説明を受けました。
語り部「最後まで防災無線を使い避難を町民に呼びかけた」「手すりにぶつかった8人とアンテナのてっぺんに登った2人、合わせて10人だけ助かり、あとはみんな流されてしまった場所です」
立ち寄ったライダーたちは神妙な面持ちで説明に耳を傾けたり、手を合わせて犠牲者の冥福を祈ったりと、静かに震災の記憶に触れる時間を過ごしていました。
埼玉から参加した男性「2012年に石巻に仕事で来ていて、その時を思い出すともう別な街のよう。でもやっぱり、忘れちゃいけないと思う」
コースには休憩所も設けられ、ライダーたちは南三陸サーモンを使ったカレーなど地元の味を堪能していました。