海の宝石とも呼ばれる真珠を宮城の海でも養殖できないかと宮城県が研究を進めてきましたが、実現は難しいという結果が報告されました。
日本が世界に誇る宝飾品「真珠」。
その養殖への挑戦は2024年、この人の発言から始まりました。
村井知事「宮城県の近くでイセエビが取れるんです。最近。つまり、かつての三重県の海水温に近づいてきている/宮城で真珠の養殖といったようなことも、5年後、10年後を考えてチャレンジしていくべきじゃないのかなと」
海水温の上昇で、宮城特産のカキやホヤなどの死滅が相次いだことを受け、新たな養殖の可能性を探ろうと真珠に注目したのです。
県水産技術総合センター養殖生産チーム・本庄美穂主任研究員「こちらが宮城県で見つかったアコヤガイです」
期待を寄せたのはアコヤガイ。体長10センチほどの二枚貝で、西日本では、真珠養殖に使われています。
これまで、太平洋側の生息域は千葉県が北限とされてきましたが2024年、石巻沖で初めて発見。県水産技術総合センターが宮城での養殖を目指し、アコヤガイが生きられる最低水温を調べてきました。
その結果、8度が生存の限界で、安定して養殖するには10度以上が必要だと分かりました。しかし…。
県水産技術総合センター養殖生産チーム・本庄美穂主任研究員「2025年の1月からは、宮城県の冬の水温も下がってきまして、現在では10℃を下回る所も出てきています。現在の水温の環境では、やはり冬を越すことができなくて難しいというのが今回の試験の結果になります」
センターによると、ここ数年、三陸沖の海水温を上げていた黒潮の大蛇行は収まり、冬の水温は平年並みに戻っていて、アコヤガイの養殖には適さなくなっているといいます。
一方、カキやホヤなどにとっては?
県水産技術総合センター養殖生産チーム・本庄美穂主任研究員「完全に前の三陸の海に戻ったわけではないけれども、元々の冷水性の魚種にとっては良い方向の兆しが見えてるんじゃないかなと思っています」