1日から宮城県加美町では、医療機関での3回目のワクチン接種が始まりました。

 それに合わせ、医師が高齢者らの自宅を訪れて接種する「訪問接種」も始まりました。

 1日から訪問接種を始めたのは、加美町や色麻町で訪問診療を行っている、よこやま医院の院長、横山成邦さんです。

 69才の男性は、神経の難病を患い手足を動かすことが困難で、外出することができません。

 横山さんは、男性と介護する妻の診察を終えた後、それぞれにワクチンを接種し体調に変化がないか確認しました。

 妻は男性の傍を長時間離れることができないため、横山さんの訪問接種の取り組みに感謝していました。

 「とても助かっています。動けないし(接種場所に)行けないのでこうやって来ていただくのがありがたく思ってます。安心して介護出来ます」

 よこやま医院横山成邦院長「訪問診療を行いながらワクチンを接種するということは、患者さんご自身だけじゃなくご家族や地域社会にとっても大きな意義があるものだと思ってます」

 横山さんは接種会場を訪れることができない体が不自由な人でも、迅速にワクチン接種を受けられるよう積極的に取り組んでいきたいとしていて、担当している患者84人の接種を2月中旬までには終えたいと話していました。