仙台市の集団接種の予約状況を見ると、ファイザー製のワクチンを使った会場は予約が埋まっていますが、そのほかの会場は余裕がある状況です。
仙台市には副反応を理由に1回目2回目と同じファイザーを希望する声が寄せられていますが、専門家はどちらを接種しても副反応に大きな差は無いとしています。
仙台市では、5日から市民センターなど市内22の会場で3回目の集団接種を始めます。
このうち21の会場では、モデルナ製のワクチンを使用しますが、仙台駅西口のTKPガーデンシティPREMIUM仙台西口では、ファイザー製のワクチンを使用します。
5日から13日までの予約状況を見ると、モデルナを使用する会場では、予約可能を示す表示が目立ちますが、ファイザーを使用するTKPガーデンシティについては空きがありません。
仙台市によりますと、TKPガーデンシティについては、接種券が届きだした1日から予約が入り始め、2日には受け付けた5日分の予約、約3300人分が埋まったということです。
仙台市には、市民から副反応などを理由に1回目2回目と同じファイザー製を接種したいという声が寄せられていることから、それが要因の一つと見ていて、モデルナ製ワクチンの接種に理解を求めています。
順天堂大学大学院の堀賢教授に3回目の接種による副反応について聞きました。
順天堂大学大学院堀賢教授「どういう組み合わせをしても(副反応が)特に強く出るというデータはありません。ですので、交互接種であっても、1種類の接種であっても、変わりはないと考えています」
「私は、ファイザーのワクチンを3回打ちました。3回目は熱が37度5分出て、2日ぐらい続きました」
「ファイザーを選んでも、モデルナを選んでも、副反応の出る頻度はそれほど変わらない」
堀教授は、3回目の接種に使うモデルナ製のワクチンは成分を減らしているので、副反応は2回目の時ほど出ないと思うと話していました。
順天堂大学大学院堀賢教授「ワクチンによる副反応の程度や頻度、それに比べて感染した場合の症状の強さや圧倒的にかかった方が症状も強いしですし、しかも、後遺症が5%ぐらい残ります」
「これだけ感染が流行している中で、いち早く打って重症化予防すべきなのに(ファイザーを希望し)1カ月先延ばしをする間に自分がかからないという保証は全く無いです」
「必ず早めに打つというのが一番の得策であるということですね」