羽生結弦選手の里帰りに仙台が沸きました。オリンピック2連覇をたたえるモニュメントのデザイン発表式。1年前の祝賀パレードさながらの「ゆづフィーバー」を振り返ります。

 記者リポート「午前4時の仙台駅前です。乗車券を買い求めようと早い時間から並んでいる人の姿が見られます」
 仙台市内の地下鉄の駅では、デザイン発表式にあわせて発売された限定品の1日乗車券を求めて、未明からファンが並びました。
 購入した女性「すごいうれしいです。並んで良かったなと思いました。自慢したいです」

 そして、仙台市青葉区で行われた発表式。倍率30倍をくぐりぬけた幸運な600人のファンにお披露目されたのは、平昌オリンピックでのフリー演技「SEIMEI」のポーズでした。
 しかし、せっかくの舞台で仙台市がまさかのミス。壇上のレプリカに英語で記された「オリンピック」のスペルの一文字が、「M」ではなくて「N」になっていました。市によりますと事前チェックが不十分で、担当者のミスに気づかなかったとのことで、モニュメントの実物は正しいスペルで制作しているとのことです。

 一方、会場の外では、抽選に漏れたファンが羽生選手を間近に感じながら、インターネットのライブ中継に見入っていました。
 ライブ中継を見る2人組「ちょっとでも近くで。そばにいたいという。そばで一緒に」

 そんな混乱と熱狂の中、祝賀パレード以来1年ぶりの地元凱旋となった羽生選手が記者会見で語ったのは、仙台、そして被災地への変わらない思いでした。
 羽生結弦選手「やっぱり自分が仙台市民でよかったなっていうふうに思うのと同時に、これがまたきっかけになってどんどん復興、もちろん仙台だけじゃなくて宮城県、東北、東日本、そういった本当に大きな目で復興っていうものが進んでいったらいいなあというふうに思っています」

 4回転半ジャンプを目標に右足首のケガの完治をめざす羽生選手。いつかまた、仙台で羽生選手の勇姿を目にする日を、ファンは心待ちにしています。
 ライブ中継を見たファン「けがをしっかり治して、体を大事にしてほしいなあと思ってます」
 三重から来たファン「(1日乗車券を手にしながら)またショーとかで仙台に来ることがあるので、その時に使いたいと思います」