感染拡大が続く状況を受け、村井宮城県知事は仙台市の郡市長らと共同で記者会見を開き、11日からの3連休について不要不急の外出は控えるよう呼びかけました。

 村井知事「この3連休、不要不急の外出は控え、できる限りご自宅で過ごしていただきたいと思います。早く収束させることが何よりも肝心で、この3連休というのは3日間動かなくなりますので非常に大きなチャンス」

 県内では新型コロナの感染拡大が続いています。2022年に入ってからの感染者を年代別で見てみると、60代以上の高齢者は全体の1割ですが、入院した患者の割合は7割近くを占めています。県内では9日の1日の新規感染者が初めて900人台になり、医療提供体制も徐々にひっ迫している状況です。

 医療現場からは、病床のひっ迫や医療従事者の不足から、一般診療や救急医療へ影響が既に及んでいるとして、改めて基本的な感染対策が呼びかけられました。

 また、郡市長は仙台市では直近の2週間で入院が2倍、自宅療養が5倍に増えていているとし、来週にも自宅療養が3000人を超えるとの見通しを示しました。

 郡市長「今後もこの拡大傾向が続くことを危惧しております。このような状況が続きますと医療提供体制の確保はもとより、社会経済活動の維持にも更なる大きな影響を及ぼしかねません」

 一方、まん延防止等重点措置の政府への要請について村井知事は、飲食店が感染の起点になっていないとして改めて慎重な考えを示しました。