仙台市内の飲食店では、このところの感染の拡大で回復を見せていた客足が再び減少しています。こうした中、宮城県がコロナ対策を強化していると認めた認証店で利用できる「認証店おうえん食事券」の利用自粛を求め、認証店からは戸惑いの声があがっています。

 仙台駅前にある居酒屋「金市朗南町通店」です。感染が落ち着いた年末年始には予約が相次ぎ、満席が続くなど客足が回復しました。

 しかし、感染が急拡大した1月末以降、客は大幅に減少し、2月に入ってからは予約の8割ほどがキャンセルになったということです。

 金市朗仙台南町通店皆川直樹店長「一言で言うと厳しい状況ではありますね。まん延防止とか時短要請をしているのとほぼ変わりないですね」

 県は、飲食店での感染は限定的として、まん延防止等重点措置の適用要請を見送っていますが、一方で「認証店おうえん食事券」の2月中の利用自粛を求めています。

 店では、客足に影響するとして食事券の利用を認めてほしいと訴えます。

 皆川直樹店長「経済を回す意味では、飲食店は安全だと言っていただけるのはありがたいんですけど、できれば食事券を使える状態で政策をやっていただければなと」

 県は2月末までとなっている食事券の利用期限を1カ月延長する予定で、「感染が落ち着いた段階で利用してほしい」としています。