新型コロナの2回目のワクチンの接種から3カ月経つと、抗体量が半減することが東北大学の調査で明らかになりました。

 東北大学メディカル・メガバンク機構は、2021年7月から11月までに宮城県内に住む27歳から94歳までの約3000人を対象に、ワクチンの接種状況を聞き取った上で採血し、体内の抗体量との関係を調べました。

 最も抗体を持っていたのは、2回目の翌月から3カ月までの人で、該当する1805人全員が抗体を保有していました。

 ただし3カ月を過ぎると、ほぼ全員が抗体は持っていたものの、抗体の量は接種直後の半分に減っていました。

 3カ月までの抗体量を条件ごとに比較すると、性別では女性の方が多く男性の1.35倍でした。

 飲酒や喫煙をする人は、しない人の0.8倍程度と少なくなっていました。

 ワクチン接種と抗体量との関係について、一般を対象に数千人規模で調査したのは国内で初めてだということです。

 山本雅之機構長「一般の国民の代表制の高い集団を使っていることが大きな要因。一般住民の調査のデータを提供していかないと、政策を決める方も何を根拠にして決めたらいいのかということになる」