宮城県の伊豆沼で冬を過ごしたマガンの北帰行が始まっています。しかし、寒さの影響で北へ向かう動きは鈍く、逆に南下してきているガンもいるようです。

 県伊豆沼・内沼環境保全財団によりますと、マガンの北帰行は例年並みの2月上旬から始まり、10日朝の伊豆沼でも夜明けとともに飛び立つマガンの姿が見られました。

 マガンの北帰行は例年2月にピークを迎えますが、2022年は経由地である秋田の雪が多いため、まだ多くのガンが伊豆沼周辺にとどまっていると見られています。

 県伊豆沼・内沼環境保全財団嶋田哲郎研究室長「中継地で雪がいっぱいあったり、沼が凍結していると過ごせませんので、雪解けを待って北に上がって行くので、2022年は寒波が厳しいのでそれで遅れていると考えられます」

 10日の調査では、1月13日の一斉調査の時より1万羽以上も多い、6万7527羽のガンが確認されました。

 県伊豆沼・内沼環境保全財団では、一旦は秋田など北へ向かったものの、餌を求めて引き返してきたガンもいるとみています。