トヨタ自動車は、部品の取引先企業がサイバー攻撃を受けたため、停止していた宮城県内の工場を含む国内全ての工場の稼働を、2日から再開すると発表しました。

 トヨタは、部品の仕入れ先企業のシステム障害の影響で1日、国内14工場、28の生産ライン、全ての稼働を停止しました。

 県内に生産拠点を置くトヨタ自動車東日本でも、車体を生産している宮城大衡工場に加え、エンジンなどの部品を生産している宮城大和工場の稼働を停止しました。

 サイバー攻撃を受けたトヨタの取引先の小島プレス工業では、ウイルスへの感染と脅迫メッセージが確認されました。

 小島プレスのシステムが完全復旧するには2週間程度かかる見込みですが、トヨタは小島プレスとつなぐネットワークを暫定的に構築し、部品の供給が可能になったとして国内14工場全ての稼働を2日に再開すると決めました。

 トヨタは「急きょの稼働停止でお客様、仕入先、関係先の方々に様々ご不便をおかけし、お詫び申し上げます」とコメントしています。