震災から11年となるのを前に、震災で犠牲になり身元が分からない人の慰霊法要が、宮城県石巻市で営まれました。

 石巻霊園で営まれた身元不明者の慰霊法要には、石巻仏教会に所属する住職や、市の職員ら約30人が出席しました。

 霊園には石巻市内で発見され、今も身元が分からない27人の遺骨が納められていて、7日は納骨堂の前に設けられた祭壇で犠牲者を供養しました。

 石巻仏教会桂田文隆会長「とにかく1日も早く身元が判明して、ご遺族の方にご遺骨が引き取られるように願ってやみません」

 霊園には震災後、647人の身元不明者の遺骨が納められ、これまでに620人の遺骨が遺族に引き渡されたということです。