下水に含まれる新型コロナウイルスの量から今後の感染者数を予測する東北大学の調査で、仙台市の感染者数は減少傾向は続くとの結果が示されました。

 東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授のグループは、毎週仙台市内の下水処理場から下水を採取して検出された新型コロナウイルスの量から次の1週間に発生する感染者数を予測しています。

 先週は1853人の予測値に対して実際に確認された感染者数は1932人で若干予測値を上回りました。

 1週間の感染者数としては前の週と比べ、15パーセントほど下がりました。今週の仙台市内の感染者数は、先週の実測値を335人下回る1597人と予測されていて、緩やかながらも減少傾向が続くとみています。

東北大学大学院工学研究科・佐野大輔教授「予測する上で懸念の一つは(第5波まで見られなかった)10歳以下の子どもたちの感染者数の急増だったんですけど、(第6波に入り)そういう傾向が出てきてからしばらく経つので、AIの学習も進んで予測値の誤差というのも少なくなってきている状況ではないかと」。

佐野教授は、依然として感染者数は高い水準であるため、感染対策の継続を呼びかけます。

佐野大輔教授「引き続き減少していくのではないかと予想していますけど、先週は2000人近い新規感染者が出ていますので、引き続き気を付けて過ごして頂きたい」。