震災の津波で被災し集団移転が行われた仙台市沿岸部に、温泉や飲食店を備えた複合施設が21日にオープンします。オープンを前に、施設の全貌が一足早く報道陣に公開されました。

 若林区藤塚に完成したアクアイグニス仙台。3万平方メートル余りの敷地に温泉棟やレストラン棟など、7つの建物が立ち並びます。

 大浴場と露天風呂を備えた藤塚の湯。地下1000メートルから湧き上がるなめらかでしっとりとした肌触りの泉質が特徴です。

 また、スイーツ棟に入るのは有名パティシエの辻口博啓さんが監修したパティスリーです。

 ずんだを使った仙台店オリジナルのバームクーヘンや、色とりどりのケーキがずらりと並びます。

 このほか、宮城の旬の食材を使った料理を提供するイタリアンレストランや和食店に、野菜ソムリエが厳選した地元の農産物を販売するマルシェなど東北初出店の6店舗がそろいました。

 仙台reborn深松努社長「仙台空港も近いので、観光やいろんな拠点になってもらいたいと思っているので、この沿岸部の浸水した(地域の)皆さんと一緒にエリア全体で盛り上げていこうと思っています」

 アクアイグニス仙台は、21日にオープンします。