福島第一原発事故に伴う除染作業によって発生した土などの処分に向け、環境省が設けた検討チームのメンバーが、宮城県丸森町で行われている埋め立て処分の実証実験の現場を視察しました。

 丸森町には、町内25カ所の仮置き場に除染作業で発生した汚染された土や草木などの廃棄物、計7万7300立方メートルが保管されています。

 このうち、丸森町石羽の仮置場では、2021年12月から実証実験が始まり、除染土と草木などの分別が行われています。

 今後は敷地内に埋め立て、空間放射線量や地中の水の放射性物質の濃度などを測定します。

 22日、除染で出た土の処分に向けた基準作りなどを担う検討チームの座長で、日本文理大の甲斐倫明教授ら4人が、現地を視察しました。

 検討チーム甲斐倫明座長「枝葉のものについている、濃度がどのくらいかもわからないので(放射性物質が)どのくらいの濃度のものがあるかそれがどのくらい動きやすいのか今後の実証事業での関心じゃないかと思っています」

 丸森町での実証実験は、2022年8月以降に除染土の埋め立て作業を行い、その後、約1年間、空間放射線量などのモニタリングを予定しています。