小林製薬は、宮城県大和町の工場を拡張すると発表しました。小林製薬としては国内最大規模の工場となります。

 小林製薬によりますと、新しい生産棟ののべ床面積は約2万6000平方メートル。

 建設費は200億円から250億円を見込んでいます。

 6月に工事を始め、2025年に稼働させる予定です。

 拡張によって中国で人気の消炎鎮痛剤「アンメルツ」や目を洗う薬「アイボン」などの生産を増やします。

 小林製薬では、訪日客が急増した2018年ごろから生産能力の増強を計画していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で凍結していました。

 しかし、中国などでの需要は底堅いとみて、大和町の工場の拡張を決めたということです。

 大和町の工場は現在、小林製薬の中で、富山市の工場に次ぎ国内2番目の規模ですが、新しい生産棟が完成すれば、売上高ベースで国内最大規模になるということです。