関西電力が宮城県川崎町で進めている風力発電の計画について、村井知事が景観や環境に悪い影響を与えないかという懸念を示しました。

 関西電力は、山形県と接する川崎町に高さ140メートル以上の風車を最大で23基つくる計画を立てています。

 風が強く、風力発電の適地とする一方で、関西電力が宮城県と山形県に提出した書類では蔵王の御釜からの景観や眺望に影響を与える可能性を予測しています。

 村井知事は6日の定例会見で、計画への懸念を示しました。

 村井宮城県知事「景観もありますし環境に与える影響もすごく心配しています。関西電力が、関西ではなく東北で事業を進めていることにも正直申し上げて、違和感がございます」

 山形県の吉村知事も、1日の会見で次のように話しています。

 吉村山形県知事「蔵王は山形県の観光の最も大事なところでありますので、そういったところに影響がどうなるか」

 川崎町によりますと、関西電力は2028年度の着工、2031年度の運転開始を目指しているということです。

 この計画については経済産業大臣が判断しますが、宮城と山形の知事も公式な意見を述べることになっています。