宮城県警は、大学生をインターネット上に氾濫する有害な情報をパトロールするボランティアに任命しました。

 県警は県内の大学生にサイバーボランティアを委嘱していて、この日は東北大学の学生22人が任命されました。

 学生らはこれから1年間、SNSなどで児童買春や特殊詐欺などの犯罪につながる投稿を見つけ、削除を要請したり警察に通報したりする役割を担います。

 大学生「私たちのようによくSNSを利用する世代が、何か役に立てたらと思います」 2021年7月から9月の3カ月間では、ボランティアから1140件の通報があり、そのうち657件の書き込み削除依頼をしたということです。

 県警本部五十嵐文晴サイバー犯罪対策官「ネット空間に一番詳しいのは学生さんだと思うので、その感覚をこの活動に生かしていきたいと考えている」

 一方、コロナ禍の巣ごもり需要を背景に、偽サイトなどネット通販に関する被害の相談が増えていることから、2021年のサイバー被害の相談件数は3797件と過去最多となりました。

 警察は「不自然に安い商品を買わない」など慎重な判断を呼びかけています。