様々な商品の値上げが次ぐ中、円安が拍車をかけています。輸入品を仕入れる宮城県のスーパーでも対応に追われています。

 仙台市若林区のスーパー、生鮮館むらぬしです。原材料価格の高騰による相次ぐ値上げに加え、収まる気配が無い円安に買い物客からは不安の声が聞かれました。

 買い物客「不安ですね。必要な物から買って余ったら野菜を買おうと最低限のものになっています。予算はあるけど超えちゃうことも結構あったりするので最近特に」「値段は上がったなって感じますね。安い時にまとめて買っておこうという感じですね」

 こちらのスーパーでは、値上げによる客離れを防ぐため、生活に欠かせない牛乳などの乳製品は月に数回行っていた格安セールを中止し、いつでも安く買ってもらえるよう小売価格を下げました。

 赤字覚悟の企業努力でしたが、その状況に円安が追い打ちをかけています。

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「この辺(のバナナ)はフィリピン産とかも(2週間前から)10%くらい値上げになってきてます。(決済が)ドル建てになるみたいで貨物船とかも値上がっているみたいで」

 こうした中、工夫をこらしているのが輸入肉の販売方法です。

 これまでは200グラムといった小分けを中心でしたが、倍以上入った大型パックでの販売を増やしました。

 資材費の高騰を受け、食品トレーを大型に切り替えることで費用を抑えた分、円安によるコストの上昇分を吸収することができると言います。

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「(量を)倍入れるようにすることで、トレーの数も2分の1になり手間も2分の1で済みます。今までよりすごく売れるようになっちゃって」

 今後入ってくるアメリカ産のレモンやグレープフルーツなどは2割以上高値になる見込みで、円安が続くことを想定しコストを削減できる方法を探っていきたいとしています。